しぶやとみこのあれこれ日記        

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11月27日、関根昭二さん・元町長お葬式

風があったが、晩秋にしては穏やかで、比較的暖かい日だった。
私は、嵐山町長を相手に4回の住民監査請求を行い、3件の住民訴訟を行った。一番新しいものは、まだ地裁段階で、これからも続く。住民監査請求や訴訟で、確実に嵐山町は、旧体制的なものから抜け出すことができていると思っている。1998年6月定例議会での私の一般質問に対して関根昭二さんが犯罪被害者単独の見舞金条例を制定するとい答弁から嵐山町犯罪被害者等支援条例が制定できた。私は医療費補償条例を是非制定してほしかったが、社会保障を町が行うことは、まだまだ難しい。嵐山町犯罪被害者等支援条例は、のちに犯罪被害者給付金支給法の改正に、そ嵐山町のものより支援範囲を狭めたものを改正の内容の一部にしている。11月30日、犯罪被害者基本法が参議院で審議され、今国会で成立ということになる。
 町議会の体質、人と人とのしがらみのなかでの政治だ。なれあい・しがらみを断固拒否することは、厳しいものがある。嵐山町の旧泰然とした保守的な土壌のなかで、私は、町政には批判的で相反する立場になることがほとんどだ。犯罪被害者支援を地方から推進する貢献をした関根昭二さんの冥福を心から祈りたい。。

11月26日、自治体にDV政策を進める会

県警生活安全課の方と面談をする。DV改正法は12月1日から施行になり、市町村も支援することができるという改正であるため、義務づけではなく、よほど人権意識、女性への暴力への防止に対しての危機感をもつ自治体でなければ踏み込んだ施策をおこなわないだろう。
話をきくと、県警各署の相談件数などの把握はない。又、市町村と県警、県DV相談センターとのネットワークはないようだ。児童虐待と同様にDVにも市町村協議会が必要だが、まだまだで、市町村には力量がない。
これをどのようにつくっていくか、民間・県に丸投げさせないための施策が必要だ。
殺人・傷害事件などの最悪事態にならない施策が必要だが、まだまだ啓発もたりないことがわかった。

11月24・25日・遠野市視察

議会産業建設委員会で、中心市街地活性化事業の先進例という遠野市を視察。

    

人口2万8千人で面積は600平方キロ、予算規模は120億、嵐山に比較すると予算額が大きい。もっとも予算額が大きいときは150億であったという。
遠野市は文化の厚い層がある。民話の語り部、中心市街地のメイン通りは、蔵づくりで統一したイメージをつくっている。   
町並のなかに歩道空間があり、蔵ギャラリー、おもちゃ図書館がある。
破産した大型店舗サティを遠野市が購入し、その店舗を商業組合が運営している。
スーパーの店舗のなかに、職業斡旋センターや、老人会の事務所、集会室などのコミュニティ施設があり、遠野市職員の窓口もある。工夫は多い。
商工会の女性職員の活躍があるが、議会には女性議員はいない。
小中学校は、遠野市材での木造である。風力発電もとり入れている。
インターネットテレビ遠野が、市長の11月の市政へのインタビュー、小中学校の合唱コンクール、お天気などを伝えていた。
先進事業のアンテナが高いので驚く。

11月20日、児童虐待防止法改正ネットワーク・シンポジウム「児童虐待防止の地域間格差を考える」

電車に乗り損ねたので、基調講演の途中からになってしまった。
虐待防止法の改正によって、相談窓口に「市町村も加わることになったが、専門性は確保できない。特に嵐山町では難しい。児童相談所にも専門員は少ないとなるといったいどうすればいいのだろう。
9月議会では、さわりの基礎的な質問だったが、ネットワークをつくったということでとどまっている。
声を出せない人をどうやって救っていくか、予算がなくてもやらなくてはいけないことの一つだ。
児童相談所の職員が増えるとかなり違ってくるらしいが、これは県の問題になっていく。
嵐山町でできることは、広域による相談窓口を創ることだと考えているが、難しい。
帰ってきたら、何本も留守録に」「元町長の関根昭二さんがなくなったこと、町民葬は27日に行われる」がはいっていた。町長に就任してから20年間、ほんとうにご苦労様でした。ゆっくりする時間はほとんど取れなかっただろうと思う。

11月17日、控訴の打ち合わせ

比企地域任意合併協議会にかかさる職員給与の違法の住民訴訟は、1月26日に判決。判決後すぐに控訴をするための打ち合わせを行った。手違いで、前回、東松山市の証拠が小川町に、嵐山町の証拠が東松山市に、小川町の証拠が嵐山町に、いってしまった。それぞれの書面のとおりに戻すことができれば簡単なのだが、証拠は、弁論に併せて提出ということになるらしく、書面の訂正、証拠の提出のために弁論の再開を申立なくてはいけないらしい。
もう1日、準備の時間が必要になってしまった。

11月16日、自治体にDV政策を進める会

2月5日午前中のワークショップの準備にとりかかる。
今回のテーマは埼玉県で発生したDV事件に自治体はどう係わっていたかというものだが、国立女性教育会館にある女性情報には、埼玉DV関連事件の記事は1件のみだった。
県警、犯罪被害者相談センター、DV相談室に取材にいくことになった。

11月14日、嵐山町消防団・特別点検

地元消防の特別点検。冷え込んだが雨がふらずに無事に終了してよかった。
洪水、中越地震と、災害が続いている。嵐山町は、自然災害の被害で消防団が活動することは少ないことは、幸運なことなのだろう。ボランティアで地元消防が行われていることは、多くの人は知らないが、地域を創る・守るの基本になる。火事・災害が発生しないことを祈る。

11月13日、菅谷小学童保育「ひまわり」学童祭り  午後・魚住絹代さんの講演を聞く

午前中菅谷小学童保育「ひまわり」の学童祭りにいく。22回目だという。子どもの数は60人。菅谷小に新築してから、数年は経過しているが、本年度増築する。鎌形小学校から4名、放課後保育サポーターの人が自動車にのせて学童まで送っている。学童保育もすっかり定着している。
新築した当時から人数が増え、この秋は雨も多く、過ごすのは大変だろう。夏休み、だんだん地球温暖化で暑くなっている。60人のこどもの施設としては狭いし、指導員の目下どかないこともあるだろう。ますます学童保育は重要になる。志賀小の学童、七郷小の学童と、こどものことには十分に目を配りたい。
午後、女子少年院の刑務官をしていた魚住絹代さんの話を聞いた。
驚くほど感性の柔らかい人だ。エリクソンの発達段階の課題、一番最初の課題、基本的信頼感と安心感を獲得できていない子どもたちの不安が犯罪に結びついていく。犯罪をおこさざるえなかった状況かた回復していくことを手助けする少年院の刑務官の仕事について、その経験から学んだこととしてスピーチが展開した。、彼女たちを手助けすることはできなくても寄り添っていくことはできるという言葉は含蓄がある。被害者支援の小西聖子さんも、被害者に寄り添うという。
音楽療法をとりいれたワークショップは、私のこどもが生まれたときの感動を思い出させてくれた。子どもが生まれたときの感動と至福感を思い出して、涙を浮かべている人も多かった。
少年院のこどもたちに対してのしょく罪教育として、被害者遺族の話を聞くということが最近取り入れられているが、子どもたちにどのような感情を引き起こすのか聞いてみた。こどもたちは過去の自分の痛みと被害者の痛みを共感することができ、加害した人へしょく罪できるという。
 よい話を聞けた。

11月12日 三好春樹さんの講演会

 嵐山町社会福祉協議会主催・三好春樹さんの講演会が町民ホールで行われた。いって、びっくり。200人の会場なのに300人超える申し込みだとかで町民ホールは満杯だ。介護職の人対象の講演会で、若い人や男性も多く、介護職の層の厚さを改めてしった。三好さんの本は「関係障害論」を以前読んだ。一度は聞いてみたいと思っていた。武蔵村山市議の善家さんから、富士山麓にある民宿に連れて行かれ、普通の家庭の浴槽で片麻痺の人もお風呂にはいれることを教わったし、なにより強烈な障害を持つ人になっておしめをして、半日を過ごすという実体験をした経験がある。そのとき、できるだけ普通の生活をするための家具の作り方や介護の仕方で、三好春樹さんの実践がすばらしいという話を聞いていた。
 三好春樹さんの考え方でつくられた狭山市にある「オリーブ園」という特別養護老人ホームの視察にもいった。
 私は、話のしょっぱなから魅力的な人柄であること、誰もが大笑いしながら、介護の疲れや悩みをふっとばしながら納得して聞けることなのに驚いた。
 介護職の人には、多くの悩みがあるのだろう、それを笑いながら吹き飛ばし実践を教えていく、そういう内容だった。
三好春樹さんの講演もとてもよかったが、なにより、このような企画をした嵐山町社会福祉協議会に感謝したい。

 11月10日 住民訴訟・終審

平成15年5月21日に、東松山市長、小川町長、嵐山町長を相手におこなった市町村合併にかかわる職員派遣と経費の監査請求を、その後、住民訴訟に代えて、争っている。とうとうさいたま地裁の最終審議が終わった。
この問題は、わかりにくい問題だ。市町村合併のような重要な問題を、長だというだけで、住民の判断をえずに進めていいのかということを、公的な問題として取り上げるには、住民訴訟という方法しかなかった。
東松山市では職員を5人派遣、嵐山町では2人派遣、小川町も2人派遣。この職員派遣が違憲で、違法だという論理だ。この訴訟の書面を作成するにあたって、憲法や国民主権の意味をよく理解していないで、議員活動を行っていたということが改めて認識できた。
多くの時間とエネルギーを費やしているが、地方自治は地域の自治力を高めること、そのために一番必要なことは地域の産業と文化をつくること。ということだけは本当によくわかった。
杉原泰雄先生の憲法論理・主権の意味の変遷を学んでいる。いままで全く意識していなかったことだ。
フランスでは、こどもが字を覚えるときに、人権宣言で覚えると聞いた。日本とは全く異なる人権教育だ。これは、辛い歴史の中で、人権を獲得してきた国の文化だ。
私には何が子どもたちにつたえていかなければならない文化なのかはっきりとしないが、地球環境を破壊しては文化も産業も育たないことは確かだ。主権は住民にあること、長や議員は住民の代わりに政治をおこなっていること、今の議会や長のありかたは、近世に逆戻りしようとしている。地方自治に反していることを指摘していく気概を持ち続けよう。

 11月7日 嵐山祭り・地域器楽発表

いい天気に恵まれ、半袖の人もいた。
私の所属している生活クラブ生協は、展示即売車で商品を紹介し、ウインナーの試食と、ジュースの販売をした。ジュースは100円で販売し、空き缶をもってくると10円返金する簡単なデポジットにした。
暑かったせいでジュースがよく売れた。ウインナーも好評で午前中にはなくなってしまった。
新組合員が加入するかどうかはわからないけれど、たのしい数時間だった。
12時からあわてて、中央公民館にでかけ、地域器楽の練習と発表。きょうは、小学生の男の子のトライアングルが入っていた。だんだんバラエティに富んだ地域器楽合奏団になっていく。、観客の前で本番練習をして、本番にはいる。私の鍵盤ハーモニカは、なんだか途中であやしくなったが、しらんぷりで吹いていた。リクエストがあったが、1曲しかできない楽団なので、もう一度ドヴォルザークのバイオリンソナタト長調。第2楽章ラルゲットを演奏。
下手だし、あまり練習していないけれど合奏は楽しいなあ。

 11月6日 母の施設の家族触れあいの会

 母のお世話になっている老人保健施設の家族触れあいの会。最低1週間に1度は、母のところにいくが、母と同じユニットで生活している人たちがどのような方たちなのかよくわからなかった。
 参加者は少なかったが、施設設立当初からご夫婦で同じ居室でお世話になっていて、その後連れ合いを病院でなくされ、今は一人になって生活している方のお嫁さん、お母さんのお世話を親身になってしていらっしゃる息子さん、私も同様だが、みな熟年の域を超えている人が多く、みなさんのふんいきがわかった。
施設入所者の平均年齢は86才、3分の2が女性、3分の1が男性。
とても親身になってお世話をしていただいているので私は安心している。高齢で環境もかわると精神的な変調が大きい。そのときは、精神科のカウンセリングも有効だということで、利用している人もいる。
そういえば、近所の人が、高齢になったおかあさんをみて、精神衛生士の勉強をし、資格を取って仕事をなさっている人もいる。高齢で痴呆だと一言ですまさず、最後まで安定した精神生活ができるように考えることも必要なのだとかんがえさせられた。

 11月2日 本庄早稲田環境セミナー

地域産業にどう取り組めるのだろうかと、私には不釣り合いな大きなテーマで、議会活動を進めたいと考えている。
 産業振興課長が、ぜひ、本庄早稲田リサーチパークに視察に行くべきだという。いったい何があるのだろうか、よくわからなかったが、日経新聞に本庄早稲田環境セミナーが掲載されていた。あわてて、HPから申し込んでおいた。
早稲田大学の理工系の学者と企業がどうやらあらたな企業開発をする研究をしているところらしいということがわかってきた。「バイオマス資源の利活用による地球温暖化防止の取り組み動向」というテーマだ。嵐山町や比企地域の産業にバイオマスを漠然と考えている私には、きっと参考になるはずと思った。私には場違いのようなふんいきだ。
県行政、学者、関係企業の人たちが参加者である。だが、講演は本当に参考になった。
地球温暖化防止に向けて京都議定書が発行されると、CO2の削減に向けて日本でも様々な取り組みがされる。
特に興味深くきいたのは、燃料用バイオエタノールのことだ。Co2の排出では産業部門だけは、1990年度と2002年度を比較すると、マイナスになっている。家庭部門は28.8%増、業務部門は36.7%増、運輸部門は20.4%の増。
バイオエネルギーを運輸部門にとりいれる場合、ガソリンの3%をバイオ燃料にする。10%をバイオエネルギーにすると石油に依存したエネルギー状況から脱却できるということだ。
ブラジルでは、さとうきびでエタノールをつくり、エタノール100%の車や25%の車が走っている。アメリカではトウモロコシでエタノールをつくっていて、ガソリンに3%、10%をまぜた燃料で自動車が走っているらしい。
京都議定書が2005年度内に発行されると運輸関係でのCO2の取り組みは現実のものになるかもしれない。
石油の高騰で、エタノール価額に競争力がでてきている。
京都議定書第1約束期間は2008年から2012年までなので、その間はガソリンに3%のエタノールを混合した燃料が全国展開するのではないかという予測だ。
石油業界は、エタノールの導入には消極的、現状は装置も添加も必要量が確保できない。
自動車業界は、既存自動車に3%エタノール燃料は腐食などの劣化や廃ガスには問題はないが、10%導入の燃料の場合は部品交換等の対応が必要。課題はコストど。
地域でエタノールをつくることができれば、地域再生の産業になる。
どの程度、可能なのだろうか。私はこれについては実験的にでも取り組んでみたい。休耕田や荒れ地になっている畑を利用したエネルギーの開発は、魅力的だ。
具体的に実験的に取り組めるように勉強していきたい。