2004年10月                 

 10月1日、産業建設委員会。道路の認定廃止について

午前中、議会全員協議会、驚くほど穏やかな全員協議会だった。嵐山町は国体のロードレースの通過地区、上尾から、嵐山まで、30分で到着するらしい。驚いた。議員にもスタッフジャンパーの支給があったが、水野のリバーシブルのコバちゃんマークのジャンパーをロードレースの応援のために着る必要もないので前もって断っていた。私には支給無し。帽子はいただいておいた。嵐山町の防犯パトロールのために190枚ほど、黄い蛍光のジャンパーが支給される。議員もジャンパーを着て、防犯パトロールの散歩をすることになるらしい。これは、いただいて、せっせと子どもの帰る時間に散歩しよう。少しは効果があがるだろうか。
午後、産業建設委員会で道路の認定廃止議案の審査だ。川島地区に新しい住宅団地が建設され、低価格だったために全部売却。そのj住宅団地の道路認定だ。特に問題はなさそうだった。議案は認定すべきものという結果になった

10月3日、HARUKOを観る会・盛況

町民ホールで 映画「HARUKO」の上映会、集客できるか不安だったが、午前の部84名、午後の部110名ほどで、盛況だった。ちょうどよい客足だった。会員券も、必要経費よりも多く配布できたようで、必要経費を差し引いて残った金額は、点訳ボランティアグループと社会福祉協議会に寄付できそうだ。夫たち、飲兵衛グループは朝8時から張り切って準備し、HARUKOさんたちとの打ち上げ後の2次会も11時近くまで、満足な1日だ。監督の野沢さん、わざわざ嵐山町まで出かけてくださった87歳のHARUKOさん、どうもありがとう。明朝、映写機を比企広域組合まで返しにいかなくっては。

10月4日、嵐山町防犯推進条例・補正予算審議

嵐山町防犯推進条例は、3町3村合併を前提として、小川警察署管内、同じ条例内容で検討していた様子だった。合併が破綻しても9月議会で、同じ条例案で進めるらしく、規則も現在までにつくられていなかった。全国で生活安全条例の類は、4割方制定されているという。これには監視社会にならざる得ないという意味で批判も多い。嵐山町は、被害者支援条例の適用が少ないので、犯罪率の低い自治体だと考えていたが、異なっていた。車上狙いなどは,県内12位の発生率だということで驚いた。志賀2区、むさしだいなど空き巣も多いらしい。私は、こどもの通学・下校時・外遊びの際、犯罪に巻き込まれることを心配していたが、想定外だった。
一般会計の補正予算で、気がかりだったのは、これも3町3村の合併構想で、合併特例債を目当てにした道路事業だっただろうが、破綻したために、嵐山町独自予算を使うことになる嵐山町・滑川町を結ぶ仮称川島・唐子線の道路建設の調査事業費を計上していることだ。これ以上、新しい幹線道路の建設に予算を使う必要はないだろう。生活道路や今ある道路の歩道完備こそ先に行なうべきだろう。一般会計補正予算は反対。
菅谷小学校の学童保育は、希望者が多く、空き待ちのこどももいるらしい。学童保育室の拡張の予算も計上されていた。9月議会でやっと嵐山町法例をインターネット上に掲載する予算が上程された。やれやれである。今まで嵐山町議員には法例が手元になかった状況がやっと改善される。
法例は手元でみることができるようになったが、条例は基本的なことしか定めず後は規則で行なうという手法を嵐山町は全面的にとろうとしている。議会が法例に意見できない方法だ。かつて、要綱政治をアメリカが批判し、国は要綱政治をやめたはずなのに、市町村はあいかわらず、条例の改廃ではなく要綱・規則を改廃することで議会を無視できる。
アーぁ、コナン君のスペシャルをみて即、寝てしまった。


10月5日、比企広域市町村圏組合議会・臨時議会

比企広域市町村圏組合議会の臨時議会・ときたま(都幾川・玉川消防分署)の水槽付き消防ポンプ車の購入3328万5千円(税込み)株式会社森田東京支社・全員賛成。ときたま分署の開所式。午前中で終了したが、首長たちは、昼食を共にするらしい。市町村合併の今後のことがまたも非公式に話し合われるのだろう。非公式な会合での事前協議が、この国・この地域をマイナスに作用させ、住民への情報提供・住民の政治決定権を奪っていく。
夜、生活クラブ地区会。11月7日の嵐山祭りへの参加は、ウインナーの試食・缶ジュースの販売で落ち着いた。
フルーツダイエットをはじめたのに体重が1キロ増。ときたま分署の紅白のお饅頭が原因??夫君、夏からとみに腰のあたりから崩れたきたのではという。いわれなくってもわかっているよ


10月6日、私の一般質問終了。

 私の一般質問が終わった。緊張感がなくなって、ほっとする、あと1日だ。今回の議会で、思うことはIT革命後の日本がどのように変わっていくか見えないことだ。産業をつくっていくことと、コミュニティの構成が家族で構成される社会から、個人が構成する社会にかわってきている生活のなかで個人の幸せ感を、行政がどう保障していけばよいのかわからない。小さい政府を目指すといいながら、行政ないしは社会の役割が大きくなっている。家族が崩壊しているのだから、いきおい行政と社会の役割が大きくなってしまう。夜、なんとなくつけっぱなしにしておいたテレビで、24時間営業のスーパーが増え、コンビニの経営が難しくなっていることが放映されていた。
24時間営業のコンビニとかスーパーとかが存在する国は日本の他にどこにあるのだろうか。セブンイレブン程度でよかったのに、人間の行動形態もかわっているらしいが、人間の生理も経済動向にあわせて変化できるのだろうか。
人間の生活に合わせて、地球や太陽系の動きが変わるわけでなく、生命のありかたを動物の生理にあわせたほうがよいように思う。11時以降の営業には、深夜電力ではなく、深夜営業税を求めればよいのだろうか。そうでもしなければ、人らしい生活をすることがむずかしくならないだろうか。

10月7日、議会終了・高崎元助役、送別会。

9月定例議会、終了だ。今回の議会の一般質問で、嵐山町の合併は慎重に様子をみること・厳しい行財政になることが明らかになった。
今後の市町村合併にかかわる質問をした議員は5名だった。最初に合併問題を質問した川口さんへの答弁は、まだニュアンスとして玉虫色だったが、最後の根岸豊さんの質問では、合併以前に、嵐山町の力をつけるというはっきりとした答弁に変わってきている。福祉・教育のレベルを下げないために、新しい道路建設・区画整理を凍結して、むしろ、産業構造の変化をつくる、嵐山町が新しい産業をめざす方向をつくればよいのだ。合併特例債に頼らないまちづくりを進めるほうが健全な財政基盤をつくることができる。
私は、嵐山町の合併への姿勢の検証を質疑し、自治基本条例の制定を求めた。嵐山町では、昨年の8月からはじまり、この8月31日に解散した3町3村の合併に、業務量の2・5%を投入していた。10%ちかくになるのかと思っていたが、おもっていたよりも少ない業務量だった。しかし、福祉・建設・教育・議会などのすべての業務の2・5%を合併に費やしたわけだ。この2,5%を嵐山町の住民自治をはぐくむことに費やしていたら、もっと生産的だったように思える。今回の合併問題で、私は広域的な取り組みを行なうことの大切さを学んだ。国は合併する市町村には、補助金や特例債という借金を認める。市町村合併で地方交付税を削減するためだが、国は地方が力量をつけるためにさまざまな広域的取り組みができるように支援するほうが得策だろう。県は、広域的に新しい産業をつくりあげるシステムづくりに予算を使うべきだろう。そのほうが効果的だ。
嵐山町の地域産業をつくらなくてはいけないということ、ヒントは、IT革命後、石油・原子力に頼らないエネルギーを創出していくことだ。私に何ができるかわからないが、関って活きたい。
行財政改革で、私はばら撒き予算はやめるべきだと考えている。長寿の祝い金はやめなくてはいけないだろう。共産党主張のこども医療の拡大、玉川村・都幾川村が行なっているとしても、子ども人数の少ない地域と比較すべきではないし、それよりもしっかりとした子育て支援制度を打ち立てるべきだろう。乳幼児医療費の窓口払いの廃止も、医療の内容を確認する機会を失することになりかねず、便利なようだが、主体的な医療を受ける姿勢が損なわれるように思える。
夜、高崎さんの送別会。70代の助役の仕事は、激務だったと思う。本当にお疲れ様でした。
夫君のバースデープレゼントにタマが口にくわえてきて、我が家にのさばっていたねずみがようやく、ねずみとりに引っかかった。とんでもないバースデープレゼントだった。

10月10日、ハリーポッターと不死鳥の騎士団

9日、大型台風だった。10日の嵐山町体育祭は、中止という防災無線があった。議会が終わるまではと、お預けにしていた「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」をTSUTAYAで買ってきた。4000円の出費は痛いが、台風で家に閉じこもるなら、この際読んでしまおう。JKローリングという人の物語性の豊かなのには驚く。魔法国の様々な動物や魔法使いや魔女のさまざまなキャラクターが個性的だ。吸魂鬼や死喰い人の存在や、屋敷僕べなどのキャラクターを考え出すことができるのがうらやましい。正義感が一杯の10代前半の子どもたちの活躍がみごとだ。
9・10日で読んでしまった。明日から頭と家の整理をはじめなくては。

10月11日、HARUKOを観る会・清算

10月3日の上映会は、最終的に208人の観客だったことがわかった。映画の経費を差し引いて34800円ほどの利益がでた。2万円を会計を引き受けてくださった青山さんが行なっている点字グループに寄付し、残金を嵐山町社会福祉協議会に寄付することで、お金を精算することになった。
一口5000円の出資金で、18名が出資者になって始まった。最終的に出資金をみなさんに戻すことができてよかった。午後、母と近いうちに、どこかに食事に行くことを約束する。平沢の「さと」は、介護度の高い人の対応になれ、車椅子の客にも慣れているという。移送サービスと私の都合とお天気におまかせ。

10月16日、子ども電話相談講演会

埼玉子ども電話相談の講演会、子ども電話相談の始まりのビデオを視聴した。こどもに「あなたは親と話していますか」『大人と話していますか」と問う場面がある。問われた子どもは「親は忙しいから、あまり話さない」という返事や「母親とは話すけれど、父親とはね」という答え。私はどうだったのか。姉妹3人でいろいろな問題を解決していたように思う。
子どもの問題が深刻になっているのに、大人は子どものことを気にかけて育てていない。
もっと勉強しよう。

10月17日、「天の園」上映会実行委員会

「天の園」は東松山市唐子地区を舞台にしたアニメだ。どのような映画ができるのかわからないが、私は、昭和時代のこの地域の子どもたちの生活がアニメとして上映されるのなら、嵐山町でも上映会を開催したいと考えていた。
この実行委員会第1回に参加して、わかったことがある。映画は自主上映会と、映画供給会社によるものと2通りあるらしい。来年5月22日に、東松山市市民文化センターでの最初の上映のための予約はできたようだ。
驚いたのは、実行委員会の方のうち、自主上映会の範囲は東松山市だけでよいという考えかたがあることだ。
私は、嵐山町で上映するための実行委員会を立ち上げようと思っていたが、どうも、東松山市内だけでよいという考え方が根強くある。これが市町村合併を推し進める考えかたのようにおもえる。中央部だけ反映し、周辺部はさびれていく方向だ。子どものアニメなのだが、若い人が参加していないことも気がかりだ、懐古的なアニメになるのだろうか。嵐山町の上映を実行委員会をつくって行なうかどうかは、映画の内容を見て判断しようと考える1日だった。

10月18日、国道254号バイパス4車線化説明会

平沢コミュニティセンターで国道254バイパス4車線化の説明会があった。地権者の人・関係する人への説明だ。
遅れて参加。本年度中に、つきのわの駅の近くでとまっている254バイパスの唐子部分から嵐山町と東松山市の境目の信号のところまで4車線になり、平成17年度中には嵐山町部分も4車線にする予定ということだ。
埼玉県の財政が非常に厳しく、福祉予算が切られている。今まで2車線でなんとかやってきた。私が254バイパスで渋滞に出くわすのは、1年に数回くらいだ。今、公共事業費・道路事業への投資は、すこし待っても良いとも思える。少子高齢化社会の始まりだから、その前に基盤整備をしてしまおうというのか。4車線化は、さらに地域を分断するように思えるが。事業費の説明はなかったようだ。4車線化で、交通事故件数は減少するのだろうか。

10月19日、9月議会報告アップ

敬老会だった。町長の話は、財政が厳しく、来年は、おどろくような予算の削減になるという話、議長の話は市町村合併の話、嵐山町単独でやれるのかどうか不安、議会はそのことに対して対応しているという。本当だろうか、私は財政困難に対して、議員は口当たりのよい質疑をしているように思える。口当たりの良い話をつづけるには合併が必要という話のように思える。一方高齢者の代表の大蔵の金井さんの話はさわやかだった。「人に気を使う」「やる気」様々な気で、今までも乗り越えてきた。気力をもってこれからを生きていこうという趣旨で、私は素直に感動した。75歳以上の方は戦争を知っている方々だ。現在と戦争中、戦前、戦後の中で今の日本を作ってきた人の言葉は力強い。
私も元気な気、気遣いの気、やる気で、一杯になろう。
やる気一杯で、地域器楽の練習に久しぶりにでた。低音部、お隣に座っていただいた青木さんのヘルプで少しリズムが取れるようになってきた。楽しいのだが、なかなか練習に出られないのが難点。
夜、やっと9月定例議会報告をアップできた。まだ、途中だが、延ばしておくと次の仕事ができなくなる。

10月24日、YAHOOオークションでの買い物

夏にGAPのパンツを購入した。GAPは若い人たちのもので、50過ぎた私には不適とおもっていた。が、はいてみると今までのパンツのなかでもはきやすい類だった。1本8000円くらいが相場なので私には辛い。オークションだと新しいものでも3,000円くらいで買えることを教わった。YAHOOのオークションでGAP パンツで検索し、希望のものを入札。今までに5本のGAPのパンツを送料・振り込み料込みで6000円で購入してしまった。3本はUSEDでもきれいだし、2本は試着のみというものだった。今までにも、オークションを利用したことがあるが今度ははまってしまいそうだ。
本もインターネットで買うことがある。近くの書店で調べてもらって、急いでほしいのに購入までに時間がかかりそうな時、出版社に在庫がないとき、紀伊国屋のHPで購入する。送料がかかるのが難点だが、便利だ。
気になっているオークションの一つがバイオリン。いつも1円から始まる入札で、落札希望価格は50000円となっているものが3,000円から5000円程度で落札されている。楽器として楽しめるものなのか。
消費形態もさまざまだ。ITの時代の消費形態の変化をみすえ、生活の場の嵐山町に人が利用しやすい消費形態をつくっていくことが必要になってくる。

10月25日、産業建設委員会

産業建設委員会では、嵐山町駅西口のまちづくりについて研究しています。
平成15年3月につくられた嵐山町中心市街地活性化基本計画があります。
今の嵐山町駅西口、大店舗街(ヤオコー、TSUTAYA、田原屋、ダイソー、マツモトキヨシなど)が、平沢に出現したこと、役場庁舎が杉山に移転したことによって、本当に人通りがなく決して安全とはいえない状況になっています。
その駅西口の活性化をどのように創っていくかという検討をしています。
きょうは、駅西口のロータリープランをみました。東武の持っている土地を購入して、駅西口にロータリーをつくる設計図でした。設計図では、旧駅舎まで、ロータリーがひろがっており、駅までの送迎には便利になっています。
自動車には便利になっても、駅西口の活気をとりもどすことや、人らしい営みをつくることにはならないなあという感想です。
駅まで、とにかく大型バスが入れる道路をつくるべきだと強く主張する議員もいますが、私はそのことには疑問をもちます。人が憩いたいとか利用できる場がなければ、駅までの道路は通過道路、自動車のものでしかありません。
どのような営みを展開していくか、が考えどこだろうと思っています。

10月27日、被害者支援を創る会、府中刑務所を視察。

府中刑務所の全容                     


 10月30日 芹沢俊介さんのお話

芹沢俊介さんの子どもの現状についてのお話を興味深く聞いた。
現在は、こどもは、子どもの生活時間のなかに学校と塾がはいっているのが、当たり前になっている。それが日常的になっているため、こどもは、学校の他に塾にいくという親の要求に対応しなくてはいけない。こどもが行きたいと思っている間は親と子の関係は、権力的な関係にはならない。が、こどもが行きたいと思っていないのにいかせようとするとき、親はこどもに権力的な存在になる。そして、親の命令にそむくと罰を与え、暴力的な関係になっていく。
家族が教育的になっていくと、親からこどもへの要求が強くなっていく。
子どもに係わる事件として春菜ちゃん事件がある。それは、親の幼稚園への考え方が変わったことが
わかる事件だ。
従来の親の幼稚園の選択基準は、@近くにある。A近所のこどももいくだったが、今は幼稚園の教育内容への共感が選択基準になっている。春菜ちゃん事件はお茶の水女子大付属幼稚園の入園(20倍の競争率)にかかわって、母親に子どもを育てる上での強い不安があり、その不安を誰とも共有できない現状にあることを示している。お茶の水助女子大付属幼稚園に入園するために、地域に転居してくる家族があるコトも事実だ。。
教育家族の度合いが高まったこどもにとっては、危険をはらんだ世界であること。
子どもに対して権力的になるかならないかの限界線がある。限界線で攻防したり、妥協するが、それを超えると権力的になっていく。
社会の学校化は、もう私が子どもを育てる前からそのようにいわれている。それがもっと息苦しい状態にまでなってきているということだ。
春菜ちゃん事件や、大阪大付属小事件の背景をみると、幼稚園からはじまって、小学校、中学校、高校、大学と実に細かく校名で差別化している日本の病理のなかでの残虐な犯罪起きていることには確かだ。