6、なぜ、癌だったのか

なぜ、私が癌??

昨年2月〜4月にかけて、埼玉県内自治体のドメスティックバイオレンス支援策についてのアンケート調査を行い、その結果をまとめる頃から、異様な肩こりで過労だということには気付いていました。それでも埼玉県政に対して性犯罪被害者への医療費支援の政策の展開を求める運動を創りたいと行動していました。私の生活を仕事のスケジュールに合わせること・家族の生活を維持すること、特に老母が脳梗塞で倒れたこともあり、都内の実家と病院、嵐山町の往復で身体が疲れていました。

食、健康に関しての私の身体への関心度も低くなっていました。10代後半からの子ども達の食事は、卵・肉・乳製品が多くなっています。自動車に乗り歩かない生活です。現代人の生活にとっぷりと浸かっていて癌になるのも当然の生活だったと思います。

癌が1センチの大きさになるには、細胞分裂を1,000回刳り返すこと、1センチの大きさになるまでに癌の寿命の4分の3まで費やすということです。原発ガン細胞は1ミリの100分の1、私の癌細胞はいつ生じてどのようなスピードで大きくなったのか知りたいところです。生活の質の悪さに加えて仕事のストレスが、癌細胞の発生を抑制する力を低下させてしまったのでしょうか。

だとしたら、ストレスをユーモアで楽しさにきりかえること、休養・そして、食生活を一昔前の姿に戻すことが必要なのでしょう。

 

癌患者の書いた手記、ルポ、医者の著書、数多くの癌患者のHPをのぞきました。

とくに 参考にした本です。

●柳原和子著の「がん患者学(昌文社)」と「がん養生ごはん(主婦と生活社)でのライターの体験記の部 

分でした。直後と5年後の癌闘病記を比較しておもしろいなあと思いました。「がん患者学」では、徹底的な代替医療の摸索をし、「がん養生ごはん」では、徹底的な代替医療では金を稼ぐ生活が成立しないので、緩やかで、仕事のペースにあった生活方法が描かれています。

生活を楽しむ・生活の質をどのように考えるかというとき、ホスピスの問題がうきあがってきます。

副作用が大きいといわれる抗がん剤で、生活の質を下げる必要もないし、又、がんの再発・転移の不安を抱えて、代替医療を求めすぎるのも、癌にとりこまれているようで、苦しい生活になります。

要は、人間らしい仕事と休養の感覚が、バランスよくあることがなのでしょう。

●中濱潤子著の「乳ガン医師選択権(小学館文庫)」も勇気づけられました。ライターが乳ガンであることがわかって、さまざまな医師を受診し医師の治療法と人柄と対応とを評価をしています。

情報提供を収集していくこと、不安感を同病者と共有し、自分の病気への判断力を高めていくこと、これがなによりもの、病気への対応策であると思っています。

●近藤誠著「患者と語るガンの再発・転移」は、ガン細胞ガガンの腫瘍になっていく過程が分かりやすく書かれていて、再発と転移へのメカニズムを知識として得ることができました。

 

 

癌から

今、私の身体からがん細胞が消失しているのか共存しているのかは、わからない状態にいます。

癌細胞は、本来の細胞が異形に成長したもので、もともとは私の細胞の一部であることを考えると、癌細胞が生じない生活、癌細胞が活動できない生活を送ることが必要なのでしょう。

癌は、身体を省みることがないほど生活の質が低下していることへの警告なのでしょう。

警告は十分に受けとめました。

若い次世代の身体に癌細胞の発生が増加していることは、人が育つ生活環境が破壊されていることへの深刻な問題提議です。私の身体の問題と生活環境を回復することにしっかりとかかわっていきます。

 

 

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