町長候補予定者公開質問書顛末記[2004年9月1日]
 
 8月29日は町長選挙投票日でした。投票率は59%と、町長選挙にしては、盛り上がらない投票率です。
候補者の違いがわからないことと、関心がないことが投票率が前回に比べ低くなっていることの原因だと推測します。

 町長選挙の告示前、候補予定者、岩沢勝さんと佐久間孝光さんの町政に対しての考え方がよくわからない、どのような違いがあるのか、わからない方が多いことに気づきました。
このまま、選挙を迎えていいのだろうかと、候補者の考え方を知るために数名で「地域の未来を考える会」をつくりました。
 公開討論会をしたいと考えましたが、時間が迫っていて難しいため、公開質問書にして、皆さんにお配りするのが適当だろうと、公開質問書を町長候補予定者に依頼することにしました。
公開質問書は、公平であること、事前選挙運動にならないこと、利益誘導をしないことの3つを守ることが必要です。
公開質問書は、町民として、町長となる人がどのような考えをもっているか尋ねたいことを質問しました。選挙の応援をする人の考えもあり、答えたくない問題もあるだろうことは予想できました。
8月6日に候補予定者に依頼し、8月15日に回答をいただくことにしました。
 岩沢勝さんは6項目25問に対応する回答をいただけたのですが、佐久間孝光さんからの回答が、質問に対応するものではなかったので、公開方法につまづき、公開文書を、印刷する前に、公開質問と回答の印刷案を両候補予定者に確認しました。

いざ、印刷という段階になって、佐久間孝光候補予定者から、回答しなかったことにしてほしいというお話がありました。地域の未来を考える会は改めて、今度は岩沢勝さんのみの公開質問と回答の印刷案を、岩沢勝さんに確認をとりました。岩沢勝さんからは、回答したくないものもあったし、回答すると公約にもなってしまうので、岩沢勝さんも回答しなかったことにしてほしいといわれ、公開質問書とその回答は、公開することができなくなってしまいました。

以下の公開質問書には、嵐山町の抱えている課題を集約しました。

   
      
みんなで知ろう 町長候補予定者の考え方[公開質問書]

T、町の将来について、どのような考え方をもっていらっしゃいますか。

  1. 最優先するものは、なんですか。
  2. 環境では
  3. 福祉では
  4. 地域経済では
  5. 教育では

U、町の財政について、どのような考えをおもちですか。

  1. 現状については
  2. 将来は
  3. 町の債務は平成5年30億円、平成10年で65億円、現在は、一般会計と下水道会計を併せて100億円になります。この債務の返済をどのようにしていきますか
  4. 今年、国民健康保険税は、値上げせざるをえませんでした。今後、国民健康保険・介護保険のあり方についてどのようにすればよいとお考えですか。 
  5. 嵐山町の支出に占めるローンの返済比率は、予算では、平成15年は13.9%、平成16年は19.5%です。このような状況でどのように事業を進めていく事が嵐山町にとって一番よいと思われますか。

V、地域経済を考えるために

  1. 駅西口は街中が自動車社会・周辺の大型店によって、空洞化しています。この街中空洞化を防ぐための手法としてどのようなことを実行されますか
  2. 嵐山町には、地場産業といわれるものがなさそうです。今後、町おこしとして、どのような事を考えておられますか。
  3. 地域事業をつくるために、子ども達とのかかわりをどのようにつくり、将来を担う人を育てていきますか。

W、環境問題

  1. 比企丘陵には、産業廃棄物や残土が、もちこまれることがしばしばです。そのため、自然環境の悪化・水源水質の低下が予測されます。どのような方法で防止することをお考えになりますか。
  2. 宅地開発等によって、嵐山町の緑は少なくなりました。嵐山町の緑を保全するためにどのようなお考えをおもちですか
  3. 嵐山町には水道水源があります。嵐山町の水道水源をまもるために、どのような方法をとられますか。

X、こども・高齢者の生活

  1. 子どもへの犯罪が増えているなかで、子ども達が自由に遊ぶ空間・時間がなくなっています。地域に開かれた子どもたちの空間・学校をどのようにつくっていきますか。
  2. こどもたちの食が片寄ったものになっています。学校給食による食育が大切になってきました。学校給食のこれからについてどのような考えをお持ちですか。
  3. 少子化によって、学校に配分される教師が不足しています。そのため、教科の専任を掛け持ちせざる得ない場合もでてきています。嵐山町独自で、こどもたちへのサポーターを養成することも必要になってきますが、どのようなお考えをおもちですか。
  4. 0才、1才、2才の子ども達を育てている若い両親をサポートするためにどのようなお考えをおもちですか。
  5. 高齢化社会が一層進むに連れ、介護の必要な人へのさまざまな対応が必要になっています。在宅介護の充実だけでなく、施設介護の充実も必要です。地域での在宅介護・施設介護をどのようにお考えになりますか。

Y、嵐山町政への町民参加について 
嵐山町の合併構想は、2度にわたり、破綻しました。今後の方向について、進め方についてどのようなお考えをお持ちか伺います。

  1. 合併を進めて行くか否か、住民の意思を尊重する方法を、具体的にあげてください。
  2. 合併特例法の期限までに合併を実現すべきだと思いますか。
  3. 仮に合併を進める場合、合併枠をどのようにして、決めていきますか
  4. 合併の是非に関して住民投票を嵐山町でも実施すべきだと考えますか。