嵐山町の子育て支援って

 一番下の子どもが、中学校3年生になって、いよいよ義務教育とも離れていきます。子育てを実感として、感じることが難しくなってきて、若いおかあさんやお父さんともっとお話していきたいと思っています。

 嵐山町には、町立幼稚園・菅谷幼稚園、東昌保育園・東昌第2保育園、若草保育園、コロニー保育園が、あります。

 末っこが、5才のとき、議員になりました。議会の日程のとき、一番下の子を、誰かに預かってもらわなくてはいけない、そんな毎日でした。今、嵐山町の子育ての支援は、どうなっているのかとても気になります。

 嵐山町立幼稚園は、2年保育になってから、8年を過ぎます。ちょうど10年前です。2年保育にするまでには、今の高校生の年代のおかあさんが中心になって、署名活動をして、議会に請願をし、やっと2年保育の請願が採択されました。町内私立幼稚園(菅谷幼稚園)と共存できるようにすることという条件付です。この付帯事項が今大きな障害になっています。嵐山町議会も、教育委員会も、10年経過した今、もう一度、幼稚園問題を見なおすときにきています。

 嵐山町で幼稚園児を育てている父母の問題

  1. 菅谷幼稚園の父母には、町立幼稚園との保育費の差を補助することになりました。ところが、保育費の差より、幼稚園経費にかかる全般の費用との差額ではありませんでした。入園料、園服、給食費、教材費、バス代、これは補助の対象になっていませんでした。

  2. 町内幼稚園の通園する幼児の父母への補助ですから、町外の幼稚園に通園する父母への補助はなく、不公平です。
    (幼稚園と保育園の費用比較)

  3. 菅谷幼稚園と共存することが条件ですから、町立幼稚園の定員を増やすことができません。そのため、幼稚園の定員は、1クラス35人定員のままです。今、幼稚園も、文部省の指導では、クラス定員30人です。

  4. 不況のおり、嵐山町立幼稚園を希望する父母が増えていて、今回35人定員のところ、70人以上が応募しています。

 ところで、保育園の状態はどうでしょう。

 保育園も希望者が多く、すべての人が希望する園に入園できる状態ではありません。突発的なことがおこり、緊急にこどもを保育園に預けなくてはいけないという状態に対応できないのです。

 どうしたら解決できるでしょうか。

 実験的に幼稚園と保育園を一元化している市町村があります。これは、幼稚園の時間を望む人には、幼稚園の時間で、保育園の時間を求める方には、保育園の時間で保育をお願いすることになります。志木市では、幼稚園の延長保育には、補助金をだしています。

 2年保育の請願から10年経ちました。子どもの状況もかわってきています。幼稚園や保育園のありかたを見なおすときにきているのでは?